エアコンの修理見積のなかに、「窒素耐圧検査」「窒素加圧検査」「気密試験」などが記載されていて、「何だろう?」と思ったことはありませんか。これらは全て同じ作業を意味している言葉です。
冷媒ガスの漏れ箇所を特定する為の検査
エアコンには冷媒ガスと呼ばれるフロンガスが循環していて、空調をするのに大きな役割を担っています。
冷媒ガスが、エアコンの部品の劣化などが理由で漏れ出した場合、温調が効かなくなってきます。
そこで、冷媒ガス量を計測して冷媒ガスの量が少ない場合、ガス漏れの可能性を考えて、ガス漏れ箇所を特定する為の検査をします。
このガス漏れ箇所を特定する作業を、「窒素耐圧検査」や「気密試験」、「窒素加圧検査」と呼びます。
窒素をエアコンに封入して、窒素の漏れを確認
その方法として、まず、エアコン内部の冷媒ガスを一度すべて回収します。
※冷媒ガスはフロンガスですので、空気中に放出されたままですと、オゾン層破壊の原因になります。
その後、窒素を冷媒ガスの循環する場所に流して密閉します。そしてガス漏れ探知機やガス漏れ検知スプレー等を使って、窒素が漏れてくる場所を探していきます。
ただし、ガス漏れが微量ですぐにはガス漏れ箇所特定に至らないときがありますので、この場合は窒素を封入したまま、期間を置くことがあります。
ガス漏れの多い部品は、熱交換器(空気から熱を取り込んだり、空気へ温度を放出したりする部分)や、室外機内にある冷媒ガスが循環する配管です。
修理はガス漏れの原因が判明してから
上記のような様子で、ガス漏れ箇所を特定していきますので、エアコンの修理自体は、ガス漏れ箇所が特定された「あと」になります。
ガス漏れをしている部分が、溶接で穴を塞げる場合は、溶接します。溶接での対応が難しい場合には、部品の交換という形をとります。
室内機や室外機での、溶接対応や部品交換で処置が可能な場合は、比較的にスムーズです。
原因が隠ぺい配管だったりするとコストが高い
しかし室内機と室外機を繋ぐ配管部分が原因ですと、難作業になることがありますので注意が必要です。天井内での検査や、建物に関する工事が必要になったりすることもあり、コストが上がってしまったりします。