「エアコンの効きが悪いな」と感じると、設定温度を変えたり様子をみたりした後に、修理業者に依頼をかける、というのが一般的な流れではないでしょうか。
店舗の空調がよくないと、来店されるお客様の居心地が悪くなったりするので、サービス業では特に気を遣います。

修理・点検を依頼すると費用が掛かるものですし、手間も掛かります。
原因が故障ではない場合もあり、「知ってさえいれば」店舗様で対応できることがあります。その一つが「ショートサーキット」です。
エアコンの効きが不調だな、と感じたらチェックしてみて下さい。

「ショートサーキットとは?」

エアコン機器の近くに遮蔽物があって、空気が循環せずに温度センサーが反応して運転を制御してしまう現象です。

「ショートサーキットが起こる理由」

エアコンは室内の機器と、室外の機器に分かれています。
その室内機と室外機で「熱」を移動させて、部屋を温めたり冷やしたりしているのです。

また、エアコンは「吸い込み口」から冷風または温風を吸い込み、「吹き出し口」からその逆を吹き出します。
そして吸い込む時に、センサーが反応して吸い込む温度が設定温度に達しているかを判断します。

そこで、内外機器のどちらかの周辺もしくは正面に遮蔽物があると、「吹き出し口」から吐き出した暖かい(冷たい)空気が跳ね返って「吸い込み口」に吸われてしまいます。

センサーが温調された空気を捉えてしまうため、エアコンは設定温度に達していると判断してしまうわけです。

「点検をご依頼する前に」

エアコン周囲の遮蔽物を移動させるだけで改善できることがあるので、点検をご依頼する前に一度ご確認することをお勧めします。

「ショートサーキットでも修理のご依頼をいただいた方が良い場合」

室外機が壁に近く、移動ができない場合などは、「風向調整」の部品を取り付けることで改善ができます。
そういった場合は、ぜひご相談下さい。